養鶏場と聞くと、山里の広い敷地で飼われている鶏をイメージする方が多いのではないでしょうか。そういった養鶏場が多いのは確かですが、住宅街近くにもこじんまりとした養鶏場があります。昔は農地で、畑と養鶏場がセットになっていた場所です。日本の昔を象徴する素敵な風景ですが、近年はこういった景色も減り、淋しくなっています。
しかし、こじんまりとした養鶏場は、住宅街に住む人にとってはありがたい存在です。自動販売機を持つ養鶏場が多いため、安価に地鶏の新鮮な卵を手に入れることができます。安価な理由は、規格外サイズだからです。みなさんがご存知のように、外部に卸す時にはスーパー等、販売店で売られている指定のパックに卵が詰められています。このパックに入らない、大きすぎたり小さすぎたりする卵を何個かセットにしたものが養鶏場前で売られています。主婦のみなさんが大好きな、コストパフォーマンスに優れたお得な卵です。しかも新鮮な卵は黄身がしっかり盛り上がり、生食でも火を通しても美味しくいただけます。
リピーターになりそうな養鶏場の自動販売機ですが、デメリットは安定供給でないことです。鶏の産み具合や、養鶏場スタッフの都合で品切れの時があります。養鶏場の新鮮卵を食べてみたいと思ったら、見つけた時に即買った方が確実です。
養鶏場近くの住宅ですと、女性の方は特に、においへの不安があると思います。時期や天気によってムラがあり、におう時もありますが、かなり少ないです。養鶏場の方はご近所への迷惑をよく考えておられ、消臭効果のある物を使ってにおい対策をしています。消臭対策に使われているのは、コーヒーのかすです。インスタントコーヒーでなく、レギュラーコーヒーのかすは消臭効果が高いため、養鶏場ならず様々な場所で使われています。コーヒーを飲んで撒けば消臭と聞くと簡単でいいように思えますが、コーヒーのかすは乾燥させなければいけないので結構な手間です。しかし養鶏場の方はその手間暇を惜しまず、ご近所さんが快適に住めるように頑張って天日干ししています。養鶏場の横を通る時、コーヒーの良い香りがしたら、きっと消臭対策のコーヒーを乾燥中です。
がんばって消臭対策をしなければいけないのは鶏糞等のにおいを抑えるためですが、その鶏糞があなどれません。鶏糞は乾燥させると肥料となり、畑で大活躍します。冒頭で昔は養鶏場と畑がセットだったと述べましたが、養鶏場で出た鶏糞を肥料にして畑の土壌を肥やし、元気な野菜を育てるという好循環です。
畑もお持ちの養鶏場ですと卵と共に野菜も一緒に売られていて、地産地消はもちろんのこと、新鮮な卵と野菜を食べることができます。それ故に養鶏場はお子様のいらっしゃるご家庭に人気が高いです。
生みたての新鮮卵、ぜひ養鶏場でお得に手に入れてみましょう。新鮮なので生食でなければ日持ちもします。老若男女問わず感動の味わいとなることでしょう。
魚々ファーム
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