先日実家へ母をたずねたら、電話の横にアンティーク風の箱が置いてあった。
布が貼り付けてあるお菓子箱のような箱。
母はこの箱に届いた手紙や書類、請求書などを一時的に保管しているようだ。
私は100均で見つけた箱を一時保管場所に使っているが、100均では母が持っているようなお洒落な箱は売っていない。
雑貨店で購入したのかと思って聞いてみると自分で作ったのだという。
母が最近カルチャー教室で習ってきた「カルトナージュ」というものらしい。
早速ネットで調べてみると、厚紙で箱を組み立て、その上に布を貼って自分好みの箱を作るというフランスのクラフトのようだ。
色々調べると、元々手作り好きの私、作りたい衝動がムラムラと湧き上がってくる。
母によると東京にもカルトナージュの一日教室などもたくさんあるようだけど、一旦作りたい衝動が始まったら最後、作らずにはいられない私は早速挑戦してみることした。
まずは、箱はありものから作って布だけ貼る「カルトナージュ風」に取り組んでみることに。
趣味のかばん作りで余った生地を何枚かチョイスし、キルト風に縫い合わせ箱の形に合わせてカッティング。
糊をつけすぎると生地がよれてしまうし、なかなか調整が難しい。
開けたり閉めたりする箱だから布のカッティングも細部まできちんとしないと汚く見えてしまう。
ちゃちゃっとやりたい衝動を抑えて、丁寧に丁寧にを心がける。
最後は生地の上にお気に入りのトーションレースを貼って、なんちゃってカルトナージュが出来上がり!
初めてにしては上出来だと思う。
厚紙で箱を作ることをマスターできたら、自分の気に入った布で好きな大きさの箱が
用途に合わせて作ることができる。
なんて素敵なんだろう!
カルトナージュの技法をマスターすれば、いつもは捨てている洗剤の箱や石鹸箱も素敵な箱にリメイクすることができる。
しかも残り布を有効活用!
気にいって購入した布だからできれば残り布も捨てずに使いたい。
今まではシュシュにしか活用できなかった布も箱にして毎日眺めることができる。
カルトナージュ、フランスの賢い主婦の知恵なのかなあと思った。