サクランボやイチゴ、トマトなど、真っ赤に色づいた実は食欲をかきたてられます。
でも、食べて見るとさほど甘くはないことも多々あります。
赤い色って、おいしそうに感じるんですよねヾ(=^▽^=)ノ
田舎育ちの私は、子どもの頃、ご近所の庭や畑で赤く色づいたグミやザクロ、ユスラウメなど、田舎ならではの食べられる実を見ては、うらやましく思っていました。
野イチゴなんて、本当に自然が育てた美味しいおやつでした。
そんな中で、ピカイチの美しさと思うのがザクロ。
果実自体は、パッと見は美しいどころか、グロテスクな部類に入るでしょう。
パカッと割れた実から覗く赤い実と透けて見える白い種は、歯と歯茎のよう。
それでも、取り出した実の一粒一粒はため息が出るほどきれいです(*^▽^*)
粒は小さく、果実に占める種の占有率も高いため、粒をいっぱい口に頬張って、ペッペッと種出しをしなくてはいけないため食べるのは面倒です。その上、結構酸っぱいので、果物としての評判はイマイチ。
近頃では、樹さえ見かけることもなくなりました。
そんなザクロを最近口にする機会がありました。結婚式に出席した時でした。
出された料理で、「野菜の宝石」と名づけられた一皿に、まさに宝石のルビーのようにザクロの粒が散りばめられていたのです。
ワァー、懐かしいと言いながら口にしましたが、上手に料理になじんでいました。
その時、味ではないよね、目で楽しむ果実も大切なんだと感じ入りました。
果樹を育てるのが趣味の私は、この時から秘かにザクロの樹の購入を目論んでいます。