車でドライブしていると、街中にはコンビニ、美容院、歯医者、クリーニング屋は、乱立している地域が結構よく見られます。
こんなにたくさん歯医者があって、経営として成り立っているのだろうかと心配に思ってしまうくらい、歯医者はたくさんある印象を受けます。
そんな歯科の看板に書かれているのは「歯医者の名前・電話番号」が必須項目ではないでしょうか。
ここで気になるのは、看板に書かれた電話番号の多くが「虫歯」にかけた番号が多いということです。「ムシバゼロ」や「ムシバナシ」など、キーワードに合うように番号を語呂合わせしているパターンです。
内科や眼科などで、専門分野を連想させる電話番号をうたっているところは少ないのですが、歯医者は断然その割合が高いのです。
では、描かれているイラストのデザインはどうでしょうか。看板には動物(リスやハムスターなどの齧歯類が多い)が歯ブラシを持っているイラストや、歯をイラスト化したデザインが一般的です。
正直なところ、電話番号もイラストも、これと言って斬新なデザインは見当たりません。歯医者であることがわかれば良いのですが、あまりにどこも代わり映えのしない看板が多いので、インパクトに欠けるという点では記憶に残りにくいのが現状ではないでしょうか。
「歯科」や「歯医者」と名前に付いていれば、それが歯医者の看板であることは明らかなのですから、おしゃれで記憶に残るようなデザインであることの方が、ありきたりなイメージよりもよっぽど集客に効果的であると言えます。
また、「審美歯科・小児歯科・矯正歯科」など、一般的な虫歯治療とは違った専門分野を得意とする歯医者に関しては、その部分を強調したデザインであることが最も大事と言えます。
利用する側にとっても、イラストや電話番号はあまり重要ではありません。私たちが歯医者に求めるのは、「腕が良いか・自分が必要とする技術が得られるか・清潔か」と言うことです。看板には腕の善し悪しは表現できませんから、「清潔感があって専門分野が明確に記載されている」看板を掲げることが、より重要なのではないでしょうか。